ARDSにおける人工呼吸器の設定
概要・推奨
概要
- 急性呼吸窮迫症候群(ARDS)は非心原性肺水腫による重篤な低酸素血症を呈する予後不良な疾患です。
- ARDSの原因となる病態が改善するまでの間の呼吸の維持のため人工呼吸器管理が必要になる場合も多い一方で、それ自体が肺の損傷(人工呼吸器関連肺損傷)を引き起こす可能性があり、適切な管理が必要です。
- 人工呼吸器関連肺損傷を防ぐための
肺保護戦略には、1回換気量を少なく抑えること、適切な呼気終末陽圧(PEEP)を設定すること、過度な気道内圧を避けることなどが挙げられます。
推奨
- 成人ARDSにおける人工呼吸器管理では1回換気量を予測体重あたり4〜8 mL/kgに制限することが強く推奨されます。
- またPEEPは10-15cmH2Oを目安に設定すること、プラトー圧は30cmH20以下に維持することが推奨されます。
- 酸素濃度はFiO2 0.6以下、PaO2は55-80mHgを目標とすることが推奨されます。