大腸憩室症

概要・推奨

概要

  • 大腸憩室症は、大腸の壁の一部が外側に袋状に突出した憩室に、炎症(憩室炎)や出血(憩室出血)といった合併症を伴う疾患です。
  • 本邦では大腸憩室保有者は増加傾向にありますが、その保有率は欧米より低いです。
  • 本邦では大腸憩室は右側結腸に多く認められ、年齢とともに左側結腸の割合が増加します。
  • 本邦の大腸憩室保有者の累積出血率は0.2%/年、2%/5年、10%/10年です。
  • 大腸憩室炎は大腸憩室出血より約3倍多く発症します。
  • 大腸憩室出血は高齢者に多く、本邦では男性に多い傾向がみられます。
  • 肥満は大腸憩室出血のリスク因子です。
  • 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)およびアスピリンは、大腸憩室出血および再出血のリスクを高めます。

推奨

  • 【大腸憩室出血:診断】
  • 急性下部消化管出血が疑われる場合、まず血行動態を評価し、その安定化を図ることが推奨されます。
  • 多量の血便を呈する患者では、上部消化管出血との鑑別のため、経鼻胃管または上部消化管内視鏡を用いることが推奨されます。