菌血症
概要・推奨
概要
- 菌血症は、心内膜炎、カテーテル関連血流感染症、肺炎、膿瘍、骨髄炎、腹腔内感染症、尿路感染症などの感染症で生じ、高い死亡率を示します。
- 敗血症においては、38~69%で菌血症を合併することが報告されています。
- 現在でも血液培養は敗血症の病原微生物を同定する標準的な検査法です。
- 菌血症を疑う症状(発熱、悪寒・戦慄など)の出現、原因不明の低体温、低血圧、頻呼吸、意識障害(特に高齢者や小児)、白血球数増加や減少、代謝性アシドーシス、免疫不全患者における呼吸不全・急性腎障害・急性肝障害などがみられた場合は敗血症を疑い、血液培養を2セット以上採取することが推奨されます。
- 原則として、抗菌薬治療の開始が遅滞しないよう留意しつつ、抗菌薬投与前に血液培養を採取します。なぜなら、抗菌薬投与後では検出率が低下し、病原微生物を同定できない可能性が高まるためです。
- 採血量に関しては、多いほど病原微生物の検出率が高くなりますが、一般的には1セットあたり20~30 mLの採血量が推奨されます。
- 1セットのみの血液培養では検出率が低下し、またコンタミネーションの評価が困難であるため、少なくとも2セット採取することが望ましいとされています。
- コンタミネーションを減らすために、適切な皮膚消毒と正確な無菌操作を遵守することが重要です。
推奨
- 抗菌薬投与前に、血液培養を2セット以上採取することが推奨されます。
- 抗菌薬投与前に、感染が疑われる部位から培養検体を採取することが推奨されます。
- 敗血症に対して、経験的抗菌薬を選択するうえでグラム染色検査を利用することが推奨されます。