多嚢胞性卵巣症候群
概要・推奨
概要
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、生殖年齢女性の5~8%に発症し、月経異常や不妊の主要な原因のひとつです。
- アンドロゲン過剰、黄体形成ホルモン(LH)高値、卵巣の多嚢胞性変化などのほか、肥満や男性化など多彩な症候を伴います。
- 病態は、遺伝や環境など複合的な因子により発症すると考えられています。
- 無排卵によるプロゲステロン分泌を伴わないエストロゲンの子宮内膜への作用が長期にわたると、子宮内膜増殖症や子宮内膜がんの発生リスクを高めるため、子宮内膜の評価が必要になることがあります。
- 性成熟期以降は、肥満の有無にかかわらず高インスリン血症や脂質代謝異常を伴いやすく、2型糖尿病、メタボリックシンドローム、心血管疾患、脂肪肝などのリスク因子です。
推奨
- 日本産科婦人科学会の診断基準(2007年)に基づいて診断することが強く推奨されます。
- 挙児希望の有無によらず、肥満があれば減量などの生活指導を行うことが推奨されます。
- 挙児希望がない女性に対しては、定期的な消退出血を起こさせることが推奨されます。