高山病

概要・推奨

概要

  • 登山などによって高地の低気圧環境に伴う低酸素環境に体が順応できずに発症する、一連の病態です。
  • 一般的に、海抜2500m以上の高所に到達してから数時間から数日で、頭痛、食欲不振、吐き気、嘔吐、疲労感、めまいなどの症状が現れます。感受性の高い人では、2000m程度の高度でも発症することがあります。
  • 多くの場合は軽症であり、同じ高度に滞在することで体が順応し、2~5日で自然に軽快します。
  • しかし、一部は重症化し、運動失調や意識障害をきたす高地脳浮腫(HACE)や、安静時でも呼吸困難を呈する高地肺水腫(HAPE)に進展することがあります。
  • 特に高地脳浮腫と高地肺水腫は、生命を脅かす危険な状態です。
  • 到達する高度が高いほど、また登る速度が速いほど、発症リスクは高まります。若年者や過去に高山病の既往がある人も発症しやすいとされています。

推奨

【予防】

  • 最も有効かつ重要な予防法は、ゆっくりと高度を上げることです。海抜3000mを超える高所では、1日の睡眠高度を500m以上上げず、3~4日ごとに同じ高度で睡眠をとる休息日を設けることが推奨されます。