大腿骨転子部骨折
概要・推奨
概要
- 大腿骨転子部骨折は、股関節の関節包の外で起こる骨折です。
- 主に骨粗鬆症を基盤とする高齢者が転倒などによって受傷することが多いです。
- 日本では75歳以上になると、大腿骨頚部骨折よりも転子部骨折の患者数が多くなります。
- 治療の基本は、合併症を予防し、早期にベッドから離れて歩行訓練を開始するための手術療法です。
- 手術では、骨折部を整復した後に内固定材料(髄内釘やSliding Hip Screwなど)を用いて固定する骨接合術が一般的に行われます。
- 骨の粉砕が非常に高度な一部の不安定型骨折では、初回手術として人工物置換術が選択されることもあります。
推奨
- 手術は、内科的合併症で遅れる場合を除き、できるだけ早期に行うことが推奨されます。
- 手術における整復では、解剖学的な整復を目指すことが重要であり、特に内反位での整復は避けるべきです。
- 不安定型の大腿骨転子部骨折に対しては、内固定材料として髄内釘を使用することが推奨されます。