膵臓の石灰化
概要・推奨
概要
- 膵臓の石灰化は、主に慢性膵炎において認められる所見であり、膵管内に形成される膵石や、膵実質全体に分布する石灰化として観察されます。
- 慢性膵炎の診断基準において、画像検査で膵管内の結石や膵全体に分布する石灰化が確認されることは「確診所見」とされており、診断上極めて重要です。
- 石灰化は腹痛や背部痛の原因となることがあります。
- 診断には腹部X線撮影、腹部超音波検査(US)、コンピューター断層撮影法(CT)などが用いられます。特にCTは、石灰化の程度や範囲の診断に優れています。
推奨
- 喫煙は膵石灰化を促進する独立した危険因子であるため、禁煙することが強く推奨されます。
- 腹痛などの症状を伴う膵石に対しては、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や内視鏡を用いた結石除去術が有用です。特に5mmを超える大きな膵石に対しては、ESWLが推奨されます。
- 症状のない膵石に対して、予防的な内視鏡的治療やESWLを行うことは推奨されません。