子宮腺筋症

概要・推奨

概要

  • 子宮腺筋症は、子宮筋層内に異所性の子宮内膜組織が存在する疾患です。
  • 性成熟期から更年期にかけて好発し、40歳代にピークがあり、経産婦に多くみられます。
  • 主な症状は月経困難症と過多月経です。不妊との関連性が示唆されていますが、直接的な証拠はまだ得られていません。妊娠との関連では流産や早産のリスク上昇が報告されています。
  • 診断には超音波検査が有用ですが、子宮筋腫や子宮肉腫との鑑別が必要な場合にはMRI検査が有用です。確定診断は組織診断によって行われます。
  • 症状がある場合は、子宮内膜症に準じてホルモン療法(GnRHアゴニスト、ジエノゲスト、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬など)や、レボノルゲストレル放出子宮内システム(LNG-IUS)が用いられます。
  • 子宮動脈塞栓術(UAE)も症状改善に有効な場合がありますが、長期的な効果は確立されていません。
  • 根治的な治療法は子宮摘出術です。

推奨

  • 診断は、症状、内診、超音波検査により行い、子宮筋腫や子宮肉腫との鑑別を要する場合にはMRI検査を行うことが勧められます。
  • 治療として、子宮内膜症と同様の対症療法やホルモン療法を行うことが考慮されます。
  • 根治療法としては子宮摘出術を行うことが勧められます。