肺炎
概要・推奨
概要
- 肺炎は、発熱や咳嗽などの急性の呼吸器症状を伴い、胸部画像検査で肺に急性の浸潤影が認められる炎症性疾患です。
- 様々な病原微生物が気管支、間質、肺胞で炎症を引き起こすことで、発熱、咳嗽、呼吸困難などの症状が出現します。
- 原因微生物は年齢によって異なり、新生児期はB群レンサ球菌やグラム陰性腸内細菌、乳幼児期はRSウイルスやヒトメタニューモウイルスなどの様々なウイルスに肺炎球菌、インフルエンザ桿菌の合併が多く、5歳以上では肺炎マイコプラズマが主体となります。
- 20価肺炎球菌結合型ワクチンの普及後、肺炎球菌による肺炎は減少し、相対的にインフルエンザ菌の割合が増加しています。
- 診断は臨床症状、身体所見、胸部画像検査、血液検査などを総合的に評価して行われますが、症状のみで原因微生物を特定することは困難です。
- 免疫不全、神経筋疾患、心疾患などの基礎疾患を有する小児は、日和見感染を含め肺炎が重症化しやすく、特別な配慮が必要です。
- 入院から48時間以降に発症する院内肺炎や、人工呼吸器管理中に発症する人工呼吸器関連肺炎では、緑膿菌などの耐性菌も原因となり得ます。
推奨
- 小児の肺炎の診療では、全身状態、経口摂取、呼吸、循環、意識の状態に基づき重症度を評価することが提案されます。
- 細菌感染が疑われる軽症の市中肺炎に対しては、アモキシシリンの内服、中等症以上ではアンピシリンの点滴投与することが推奨されます。
- 肺炎マイコプラズマ感染症と診断された場合には、現時点では第一選択薬であるマクロライド系抗菌薬を投与することが推奨されます。