眼外傷

概要・推奨

概要

  • 失明を含む高度の視力障害は、社会生活における大きなハンディキャップとなります。
  • 初期診療医には、生命の危機を脱した後に眼損傷の存在を認知し、専門医に紹介することが求められます。
  • 眼科的診察には、視力、瞳孔所見、眼球運動所見、視野所見、眼圧の評価が含まれます。
  • 画像診断では、顔面のCT検査が眼窩骨折、球後出血、眼内異物、外傷性海綿状動静脈瘻、外眼筋損傷などの診断に有用です。
  • 代表的な処置と治療には、化学損傷に対する洗浄や、開放性眼球損傷に対する創閉鎖、眼窩損傷や脳神経損傷への対応などがあります。

推奨

  • 眼の化学損傷は眼科的にもっとも急を要する病態であり、現場では水道水で、初療室では生理食塩液を用いて10-15分以上洗浄を継続することが推奨されます。
  • 開放性眼球損傷は緊急に眼科専門医へコンサルトすべき損傷であり、診断がついた時点ですべての眼科的検査を中断し、患側を保護することが推奨されます。
  • 可能な限り受傷直後の視力、視野に関する所見をとることが推奨されます。