大腿骨頚部骨折(大腿骨頚部内側骨折)
概要・推奨
概要
- 大腿骨頚部骨折は、多くの場合、骨粗鬆症を基盤として高齢者に発生する骨折です。
- 主に高齢者の転倒といった低エネルギー損傷によって生じます。
- 関節包内骨折であり、血行動態的に骨癒合が得られにくく、骨頭壊死や遅発性骨頭圧潰が発生しやすい特徴があります。
- 大腿骨頚部/転子部骨折は、日本では年間約20万例発生しており、今後さらに増加すると推測されています。
- 女性に多く、機能障害を生じやすく、生命予後も不良にする可能性があります。
- 一度この骨折を起こすと、次の骨折を起こすリスクが高くなります。
推奨
- 内科的合併症で手術が遅れる場合を除き、できるだけ早期に手術を行うことが推奨されます。
- 非転位型骨折で、全身状態が手術に耐えられる場合は、保存治療ではなく手術治療を行うことが推奨されます。
- 高齢者の転位型大腿骨頚部骨折(Garden stage Ⅲ, Ⅳ)に対しては、骨接合術よりも人工物置換術が提案されます。ただし、患者の全身状態や年齢を考慮して手術法を選択すべきです。