外陰部潰瘍
概要・推奨
概要
- 外陰部に潰瘍性病変またはびらんを呈する疾患は多岐にわたります。
- 原因として、性感染症である性器ヘルペス、梅毒(硬性下疳)、軟性下疳、鼠径リンパ肉芽腫、淋菌感染症、外陰・膣カンジダ症、膣トリコモナス症などが挙げられます。
- その他、帯状疱疹、ベーチェット病や急性外陰潰瘍(リップシュッツ潰瘍)、固定薬疹、接触皮膚炎、外傷、乳房外パジェット病、開口部プラズマ細胞症なども鑑別疾患となります。
- これらの疾患の中で、性器ヘルペスは多くみられます。
- 潰瘍の深さ、疼痛の有無、現病歴が鑑別のポイントとなります。
推奨
- 性器ヘルペスが疑われる場合、患部からのぬぐい液を用いた抗原検査(イムノクロマトグラフィー法)は、迅速な診断に有用なため推奨されます。
- 梅毒を鑑別するために、梅毒抗体検査を行うことが推奨されます。
- 外陰・膣カンジダ症が疑われる場合、水酸化カリウム(KOH)法による顕微鏡検査や培養法によるカンジダの証明が推奨されます。