Advance Care Planning
概要・推奨
概要
- アドバンス・ケア・プランニング(ACP)は、将来の医療・ケアについて、本人を人として尊重した意思決定の実現を支援するプロセスです。
- ACPの実践のために、本人と家族等と医療・ケアチームは対話を通して、本人の価値観・意向・人生の目標などを共有し、理解した上で、意思決定のために協働することが求められます。
- ACPの目標は、本人の意向に沿った、本人らしい人生の最終段階における医療・ケアを実現し、本人が最期まで尊厳をもって人生をまっとうすることができるよう支援することです。
- ACPの対象は医療・ケアを受けるすべての人であり、長寿社会の日本では高齢者が主となります。人生の最終段階を見据え、がんか非がんかを問わず、通院あるいは入院にて医療を受けている場合はその医療機関で、医療を受けていない高齢者は要介護認定を受ける頃までにACPを開始することが望ましいです。
- すでに介護施設に入所している高齢者においては、その施設において直ちにACPを開始すべきです。意思表示が困難な状態の場合でもACPの開始を考慮すべきです。
- ACPは、現在進行中のプロセスであるケア・プランニングと連続的なものとみなされます。
- 意思決定においては、医療・ケアの選択肢のメリットとデメリットを比較検討し、本人の人生にとっての最善の実現のために、関係者皆でよく話し合い、一緒に考えるコミュニケーションのプロセスを通して合意を形成します。
推奨
- 近い将来には要介護の段階や健康段階を問わず、できるだけ早めに、可能な場合は壮年期からACPを開始することが推奨されます。
- ACPのプロセスにおいて、本人の価値観、信念、人生観、死生観、気がかり、願い、人生の目標、医療・ケアに関する意向、療養の場や最期の場に関する意向、代弁者などについて話し合うことが望ましいです。
- リビング・ウィルなどの事前指示書の作成は、適切な時と場面において推奨されますが、一度記載すれば完成版ではなく、本人の意向の変化に応じて継続的に加筆・修正を検討する必要があります。