外反母趾

概要・推奨

概要

  • 外反母趾とは、母趾中足趾節間関節(MTP関節)で母趾が外反した変形です。基節骨が中足骨に対して外反・回内して、第1中足骨頭が内側に突出し、その部の軟部組織の肥厚(バニオン)がみられます。
  • 外反母趾診療ガイドライン 改訂第3版では、荷重位足部背底X線像における外反母趾角(HV角)20°以上を外反母趾とし、関節リウマチ(RA)によるものは含みません。
  • 保存療法は手術療法に先行して行われ、種類は靴指導、運動療法、装具療法、薬物療法に大別されます。
  • 保存療法で十分な効果が得られない場合には手術療法が適用されます。手術術式は200種類以上あるといわれています。
  • 手術療法では第1中足骨の骨切り術が最も多く行われ、骨切り部位によって、遠位骨切り術、近位骨切り術、骨幹部骨切り術に分けられます。
  • 一般的に軽度から中等度の症例には遠位骨切り術、中等度から重度の症例には近位骨切り術や骨幹部骨切り術が行われます。
  • 第1中足骨骨切り術以外の術式としては、第1TMT関節固定術(Lapidus法)、MTP関節固定術、母趾基節骨骨切り術(Akin法)、遠位軟部組織手術などがあります。

推奨

  • 軽度から中等度の外反母趾に対する保存療法としては、運動療法や装具療法を行うことが推奨されます。
  • 保存療法で症状緩和が得られない場合には、手術が選択されます。
  • 軽度〜中等度の外反母趾に対しては、経皮的骨切り術や遠位骨切り術を中心に行います。遠位骨切り術には chevron法、Lindgren法、Mitchell法、Wilson法などの方法があり、内固定には吸収ピンや金属螺子が選択されます。 症例に応じて、骨幹部や近位での骨切りも同等の選択肢となります。