伝染性膿痂疹
概要・推奨
概要
- 伝染性膿痂疹は細菌感染による皮膚の表在性感染症であり、非水疱性膿痂疹と水疱性膿痂疹に大別されます。
- 非水疱性膿痂疹は、主にA群β溶血性レンサ球菌が原因ですが、黄色ブドウ球菌によることもあります。両菌が同時に検出される場合は、A群β溶血性レンサ球菌が第一の起因菌と考えられています。
- 水疱性膿痂疹は、黄色ブドウ球菌が産生する毒素に対する皮膚反応として発症します。
- 鑑別診断には、水痘、単純ヘルペス、皮膚真菌症、掌蹠膿疱症、膿疱性乾癬などが挙げられます。
- 膿瘡は膿痂疹の特殊型で、病変が表皮を貫通して潰瘍を形成します。これはA群β溶血性レンサ球菌と黄色ブドウ球菌の混合感染によることがほとんどとされています。
推奨
- A群β溶血性レンサ球菌が原因と考えられる非水疱性膿痂疹の治療には、ペニシリン系抗菌薬またはセファゾリンの全身投与が推奨されます。
- β-ラクタム系抗菌薬にアレルギーがある場合は、クリンダマイシンの使用が推奨されます。
- 黄色ブドウ球菌が原因である水疱性膿痂疹の治療には、セファゾリンなどの抗菌薬の全身投与が推奨されます。