淋菌感染症(婦人科)

概要・推奨

概要

  • グラム陰性双球菌である淋菌(Neisseria gonorrhoeae)によって引き起こされる性感染症です。
  • 主に性行為によって感染しますが、産道感染により新生児に結膜炎を起こすことがあります。
  • 女性では子宮頸管炎が主ですが、約50%は無症状とされています。症状としては、軽度の帯下増加などがみられます。
  • 感染が上行すると、子宮内膜炎、卵管炎、骨盤内炎症性疾患(PID)に進展し、異所性妊娠や卵管性不妊症の原因となることがあります。
  • 肝臓の周囲に炎症が及ぶ肝周囲炎(Fitz-Hugh-Curtis症候群)を発症することもあります。
  • 性行動の多様化に伴い、咽頭や直腸にも感染しますが、多くは無症状です。
  • 性器および咽頭にクラミジアを重複感染することがあります。

推奨

  • 性器感染の診断には、子宮頸管擦過検体を用いた核酸増幅法または分離培養法による病原体の検出が推奨されます。
  • 核酸増幅法を用いて、クラミジアの同時検査を行うことが推奨されます。
  • 咽頭感染が疑われる場合は、咽頭検体を採取して検査することが推奨されます。