好酸球増多

概要・推奨

概要

  • 好酸球は顆粒球の一つで、骨髄で産生され、主に粘膜組織に分布します。
  • 健常人の末梢血中の好酸球は350/μl未満であり、白血球の0.5〜7%を占めます。
  • 末梢血液中の好酸球増多の定義は、好酸球の絶対数が重要と考えられており、一般に末梢血液中の好酸球数が350/μl以上の場合とされます。
  • 好酸球増多の程度は、軽度が350〜1500/μl、中等度が1500〜5000/μl、高度が5000/μl以上と考えられています。
  • 著明な好酸球増多が長期間持続すると様々な臓器障害を来たすため、その原因疾患の早期診断、治療が重要となります。
  • 好酸球増多症は、種々の基礎疾患に続発して生じる「二次性」と「原発性」に分けられ、二次性がその大部分を占めます。
  • 二次性好酸球増多症の最も多い原因は、日本などの先進国ではアレルギー性疾患ですが、世界的には寄生虫感染が最多です。
  • その他、二次性の原因には、特定の感染症、自己免疫疾患、悪性腫瘍、薬剤など多岐にわたる疾患があります。

推奨

  • 好酸球増多の原因疾患は非常に多いため、診断においては詳細な病歴聴取が最も重要です。出身地、居住地区、旅行の有無、アレルギー歴(家族歴を含む)、薬剤使用歴、加療中の疾患や治療について聴取することが推奨されます。
  • 末梢血中の好酸球数は有用な指標ですが、常に組織での好酸球増多の有無を意識して鑑別診断にあたることが重要です。
  • 開発途上国への渡航歴や有機農法でつくられた野菜の摂取歴などがある場合は、寄生虫感染を念頭においた詳細な問診が推奨されます。