坐骨神経痛

概要・推奨

概要

  • 坐骨神経痛は、腰から足にかけて伸びる「坐骨神経」が様々な原因で圧迫・刺激されることで生じる、痛みやしびれなどの症状の総称であり、疾患名ではありません。
  • 主な原因疾患として、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症が挙げられます。
  • お尻から太ももの後面、すね、足先にかけて、電気が走るような鋭い痛み、ピリピリとしたしびれ、締め付けられるような痛みなどが特徴的な症状です。
  • 原因となる腰椎椎間板ヘルニアの有病率は約1%で、20~40歳代の男性に多く発症します。腰部脊柱管狭窄症は中高齢者に多くみられます。
  • 原因となる腰椎椎間板ヘルニアは自然に小さくなることがあり、症候性のヘルニアの60%以上で画像上の退縮が認められます。神経根性の症状は、6週間以内に50%の患者で改善すると報告されています。

推奨

  • 急性期を除き、安静にするよりも可能な範囲で活動性を維持することが推奨されます。
  • 薬物療法として、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用が推奨されます。
  • 神経障害性疼痛の要素が強い場合には、Ca2+チャネルα2δリガンドや、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)の使用が推奨されます。