視神経乳頭腫脹

概要・推奨

概要

  • 視神経乳頭腫脹は、多発性硬化症(MS)、視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)、MOG抗体関連疾患(MOGAD)などの中枢神経系炎症性脱髄疾患における視神経炎の所見として認められます。
  • MOG抗体陽性視神経炎では76%、抗アクアポリン4(AQP4)抗体陽性視神経炎では34%に視神経乳頭浮腫がみられます。
  • 視神経炎による視力障害の程度は疾患によって異なり、MSでは光覚弁以下になることは稀ですが、NMOSDでは高度に低下し重篤なことが多いです。
  • MOGADでは、視力は比較的良好なことが多いです。

推奨

  • 視神経炎が疑われる場合、視力、対光反射、光干渉断層計(OCT)を含む眼底検査、相対的瞳孔求心路障害(RAPD)、限界フリッカ値(CFF)の測定や視野検査を施行することが推奨されます。
  • OCTは網膜神経節細胞や網膜神経線維の障害を評価するために推奨されます。
  • MRIはSTIR(short tau inversion recovery)または脂肪抑制T2強調画像の水平断、冠状断で施行することが推奨されます。再発評価のためには造影MRIが望ましいです。