骨粗鬆症
概要・推奨
概要
- 骨粗鬆症は、骨強度の低下を特徴とし、骨折のリスクが増大しやすくなる骨格疾患です。骨強度は骨密度と骨質によって規定されます。
- 原因は、加齢や閉経に伴うエストロゲン欠乏などによる原発性骨粗鬆症と、他の疾患や薬物治療が要因となる続発性骨粗鬆症に大別されます。
- 日本の骨粗鬆症患者数は、2015年時点で1,590万人と推定されており、有病率は男性より女性の方が高く、60歳以降に急激に増加します。
- 骨折が生じない限り明らかな症状に乏しく、椎体骨折の約3分の2は無症候性であるといわれています。
- 脆弱性骨折は、椎体、大腿骨近位部、橈骨遠位端、上腕骨近位部などで生じやすく、一度骨折すると再骨折のリスクが高まります。
- 特に大腿骨近位部骨折は、ADL(日常生活動作)の低下や寝たきりの原因となり、生命予後を悪化させることが知られています。
- 骨粗鬆症の治療目的は、骨折を予防し、骨格の健康とQOL(生活の質)の維持改善を図ることです。特に、生活機能やQOLの悪化を引き起こす大腿骨近位部骨折や椎体骨折の予防が中心となります。
推奨
- 骨粗鬆症患者の予後改善のために、骨折予防を実施することが推奨されます。
- 骨粗鬆症患者の治療に対し、カルシウムを700〜800mg/日、ビタミンDを15〜20μg/日(600〜800 IU/日)摂取することが提案されます。
- 骨粗鬆症患者の骨折予防のために、運動療法を実施することが提案されます。