成長ホルモン分泌不全性低身長
概要・推奨
概要
- 成長障害を主症候とします。通常、身長は身長SDスコアがの-2.0SD以下、あるいは身長が基準範囲であっても成長速度SDスコアが2年以上-1.5SD以下であることが目安となります。
- 頭蓋内器質性疾患や他の下垂体ホルモン分泌不全がある場合は、成長速度の観察期間は2年未満でもよいとされています。
- 乳幼児では、低身長を認めない場合でも、成長ホルモン分泌不全が原因と考えられる症候性低血糖が主症状となることがあります。
- 治療の目標は、身長増加を促進させて成人身長を正常化すること、および代謝を改善することです。
推奨
- 治療にはソマトロピン(遺伝子組換え)製剤が用いられ、通常、1週間に体重1kgあたり0.175 mgを6~7回に分けて皮下に注射します。長時間作用型製剤(週1回投与)も使用可能です。
- 重症例や、成長ホルモン分泌不全による低血糖を起こしていると考えられる例では、早期からの治療開始が推奨されます。
- 他の下垂体ホルモンの分泌不全がある場合には、これを補充します。特に副腎皮質ホルモンの分泌不全がある場合は、その補充を最優先とします。