下腹痛(産婦人科)
概要・推奨
概要
- 下腹痛は、産婦人科外来で頻繁に遭遇する症状の一つです。
- 原因となる疾患は、月経困難症などの周期的なものから、異所性妊娠、卵巣茎捻転、卵巣出血、骨盤内炎症性疾患(PID)のように緊急対応を要するものまで多岐にわたります。
- 女性における急性腹症の原因として、子宮や卵巣の腫瘍、炎症、妊娠関連疾患などが高頻度にみられます。
- 診断には、腹痛の性状(発症様式、部位、程度、持続時間など)、随伴症状、月経歴、妊娠の可能性など、詳細な問診が極めて重要です。
- 腹痛の発生メカニズムと病態を正しく把握し、緊急手術を含む迅速な初期対応により重症化を防ぐことが求められます。
推奨
- 妊娠の可能性を否定できない妊娠可能年齢の女性には、妊娠反応検査を行うことが推奨されます。
- 問診では、腹痛の性状、随伴症状、既往歴、手術歴、最終月経、妊娠の可能性などについて詳細に聴取することが推奨されます。
- 身体診察では、バイタルサインの評価に加え、腹部の視診、聴診、打診、触診を行います。婦人科疾患が疑われる場合には、内診を行い、子宮や付属器の圧痛、腫瘤の有無、子宮頸管の可動痛などを確認することが推奨されます。