頸部細胞診異常

概要・推奨

概要

  • 子宮頸部細胞診でNILM(陰性)以外の結果が認められた場合は、結果の種類に応じて精密検査を行う必要があります。
  • 細胞診の結果はベセスダシステムに基づき、ASC-US(意義不明な異型扁平上皮細胞)、ASC-H(HSILを除外できない異型扁平上皮細胞)、LSIL(軽度扁平上皮内病変)、HSIL(高度扁平上皮内病変)、SCC(扁平上皮癌)、AGC(異型腺細胞)、AIS(上皮内腺癌)、adenocarcinoma(腺癌)などに分類されます。
  • ASC-USを認めた場合は、ハイリスクHPV検査を行い、陽性であればコルポスコピーによる精密検査を行います。それ以外の異常所見では、原則としてただちにコルポスコピー・生検による精密検査を行います。
  • 組織診の結果はCIN1、CIN2、CIN3、AIS、浸潤癌に分類されます。CIN1は自然消退が多く経過観察が原則です。CIN2も自然消退の可能性があるため、特に若年女性では経過観察が選択されますが、進展リスクに応じて治療も考慮されます。CIN3は浸潤癌への進展リスクが高く、原則として円錐切除術が推奨されます。AISは遺残病変のリスクがあるため、断端陰性であっても原則として単純子宮全摘出術が推奨されます。浸潤癌が診断された場合は、進行期に応じた標準治療を行います。
  • 妊娠中に細胞診異常が認められた場合は、原則として非妊娠時と同様に精査を行いますが、CINに対する治療は分娩後まで延期することが許容されます。浸潤癌が疑われる場合は、妊娠中であっても診断的円錐切除術を行います。

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推奨

  • 細胞診の結果がLSIL、ASC-H、HSIL、SCC、AGC、AIS、adenocarcinomaの場合は、ただちにコルポスコピー・生検を行うことが勧められます。
  • 細胞診の結果がASC-USの場合は、ハイリスクHPV検査を行い、陽性であればコルポスコピー・生検を行うことが勧められます。
  • 組織診でCIN1と診断された場合は、6か月ごとの細胞診による経過観察が勧められます。