肝腎症候群

概要・推奨

概要

  • 肝腎症候群(HRS)は、肝硬変に伴う機能性の腎障害です。
  • 門脈圧亢進に伴う末梢血管の拡張と、それに伴う腎血管の収縮による腎血流低下が主な病態と考えられています。
  • 感染やエンドトキシン血症の出現によってさらに進行します。
  • 腎機能障害は可逆的な病態であり、肝移植後には比較的速やかに改善することがあります。
  • 従来、腎障害が急激な経過をとる1型と、より緩徐な経過をとる2型に分類されてきました。
  • 現在の定義では、1型肝腎症候群は急性腎障害(AKI)の診断基準に合致するものでHRS-AKIとも呼ばれ、2型はAKIの定義には合致しないnon-AKI-HRS(NAKI-HRS)とも呼ばれます。
  • 肝硬変患者における腎障害は予後を悪化させます。急性腎障害(AKI)から回復しない場合の30日以内の死亡率は80%、回復した場合でも15%と報告されています。

推奨

  • 肝腎症候群の診断は、以下の基準に基づいて行うことが推奨されます。
  • 腹水を伴う肝硬変であること。