トルソー症候群

概要・推奨

概要

  • トルソー症候群は、悪性腫瘍に関連して生じる凝固亢進状態を背景とした脳血管塞栓症です。
  • cancer associated thrombosis(CAT)の一病型とされ、臨床症状は脳梗塞に類似します。
  • 基礎疾患となる悪性腫瘍としては膵癌・乳癌・肺癌などが多く、組織型は腺癌が代表的です。
  • 基礎疾患である悪性腫瘍の病勢が増悪下にある場合はトルソー症候群の発症リスクが増加します。

推奨

  • 担癌患者において急性期脳梗塞を疑う臨床所見を認めた場合はトルソー症候群の可能性を想起する必要があります。
  • 治療はヘパリンのみが有効であり、ワーファリンやその他の抗凝固療法は無効です。
  • トルソー症候群のコントロールのためには基礎疾患である悪性腫瘍の病勢制御も重要です。