血球貪食症候群
概要・推奨
概要
- 血球貪食症候群(HLH)は、コントロール不能な高サイトカイン血症を背景に、持続する発熱の持続(7日以上、ピークが38.5℃以上)、脾腫(季肋下3cm以上)」、脾腫(季肋下3cm以上)、汎血球現象、高フェリチン血症などを特徴とし、多臓器不全に至る重篤な症候群です。
- 遺伝的な免疫異常による一次性と、感染症、悪性腫瘍、自己免疫疾患などに続発する二次性に分類されます。
- 日本では二次性が大部分を占め、小児では特にEBVウイルスに関連するHLHが多くみられます。
- 診断はHLH-2004診断基準に基づいて行われますが、一次性と二次性の臨床像は類似しており、鑑別は困難な場合があります。
- 急速に進行するため、悪性腫瘍を除外したのち、速やかに副腎皮質ステロイド剤による治療を開始するとともに、原因疾患の検索を並行して進める必要があります。
- 初期治療に反応しない場合は、エトポシドなどを含む免疫化学療法への移行が必要です。
推奨
- 血球貪食症候群の診断は、HLH-2004診断基準に基づいて行うことが推奨されます。
- 診断された場合は、悪性疾患、特にリンパ腫を除外したのち、速やかに治療を開始することが推奨されます。
- 初期治療として高用量の副腎皮質ステロイド剤が推奨されます。