せつ

概要・推奨

概要

  • 毛孔に一致した発赤を伴う紅色小丘疹で始まり、次第に大きくなり、圧痛を伴い硬く浸潤を触れる発赤腫脹となります。
  • 1~2日で指頭大、数日間で鶏卵大からそれ以上に達することもあり、圧痛、局所熱感、発赤も著明です。
  • 次第に中心部が壊死融解して膿瘍化し、波動を触れるようになります。膿汁は毛孔を下から圧迫し、毛孔を開大して膿栓を形成します。
  • 膿栓は通常2~3日で自己融解し、膿汁が排泄されると、症状は急速に軽快し、治癒することが多いです。
  • 治療が行われないと、リンパ管炎、リンパ節炎を起こし、蜂窩織炎に進展することがあります。
  • 全経過は1~2週間程度で、全身症状はまれです。
  • せつが比較的長期にわたって消長出没を繰り返す場合をせつ腫症といいます。

推奨

  • 原因菌の大部分が黄色ブドウ球菌であるため、β-ラクタム系薬(ペニシリン系薬、セフェム系薬)の投与が推奨されます。
  • 通常は経口薬で十分ですが、リンパ管炎、リンパ節炎を起こした重症例には注射薬が必要です。
  • 病変部の細菌培養でメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が検出された場合はMRSAに有効な薬剤を投与します。市中感染型MRSA(CA-MRSA)が原因菌であることも多く、薬剤感受性を考慮してミノサイクリン(8歳以上の場合)などを使用します。