顎顔面外傷

概要・推奨

概要

  • 顔面外傷は、気道閉塞や大量出血といった緊急度の高い状態に陥る可能性があります。
  • 下顎骨の複数部位の骨折や粉砕骨折では、仰臥位で舌が咽頭側に落ち込み、気道閉塞の原因となることがあります。
  • 重度顔面骨骨折では、顎動脈や内頸動脈などの損傷から制御困難な大量出血をきたすことがあります。
  • 顔面には眼球、視神経、涙道、耳下腺などの多くの重要器官が存在するため、これらの損傷の有無を確認することが必要です。
  • 機能的な問題だけでなく、顔は個人の識別や感情表現の重要な部分であるため、整容的な問題にも十分に対処する必要があります。
  • 後遺障害を回避するため、専門医への的確な紹介が重要となります。

推奨

  • 下顎骨骨折患者において、チタン製プレートとチタン製ロッキングプレートを比較するとチタン製ロッキングプレートの使用が推奨されています。
  • 下顎骨骨折に対するプレート固定において、チタン製プレートの代わりに吸収性プレートを使用しないことが推奨されていましたが、中顔面骨折における比較的に単純な症例においては吸収性プレートを条件付きで提案することを推奨されます。
  • 下顎骨骨折患者に対するミニプレートの選択において、従来型のミニプレートの代わりに3次元プレートを使用しないことが推奨されていましたが、下顎骨関節突起骨折においてはいずれかを選択することが推奨されます。