鼻腔異物 ・耳異物

概要・推奨

概要

  • 外耳道や鼻腔の異物は、特に1歳から6歳までの未就学児に多くみられます。
  • 放置されると感染などの合併症を引き起こす可能性があるため、早急な処置が必要となります。
  • 異物挿入後すぐに受診することが多い一方で、25%は24時間経過してから来院するとされます。これは、異物だけでは疼痛や出血などの症状が起きにくく、小児が自覚症状をうまく伝えられないことが原因と考えられます。
  • 日本国内の報告では、外耳異物は10歳未満、鼻腔異物は6歳未満の小児に多い傾向にあります。
  • 異物の種類はビーズや玩具などの無生物が多く、鼻腔異物は外耳異物より小さい傾向にあります。
  • 外耳異物では虫の迷入も一定の割合で認められ、外耳道や鼓膜の傷害による腫脹や疼痛を引き起こすことがあります。
  • BB弾のような丸い異物は把持が難しく、より深部へ押し込んでしまう可能性があります。
  • アルカリボタン電池や2個以上の磁石は、粘膜傷害や穿孔、咽頭への落下を引き起こすリスクがあるため、特に注意が必要です。

推奨

  • 問診では、異物が入った環境、随伴する症状(痛み、出血など)、異物の既往について聴取することが推奨されます。
  • 慢性や片側性の悪臭を伴う膿性鼻汁、説明のつかない痛み、抗菌薬を繰り返し使用するような場合には異物を考慮することが推奨されます。
  • 診察では、視診で異物の種類や局所の状態を正確に把握することが最も重要ですが、患者の協力が得られない状態で無理に処置を進めることは避けるべきです。