パルボウイルスB19感染症(含む伝染性紅斑/リンゴ病)
概要・推奨
概要
- ヒトパルボウイルスB19は、伝染性紅斑(リンゴ病)の原因ウイルスです。
- 日本の妊娠可能年齢の女性における抗体保有率は約50%と推定されています。
- 成人では、小児のような典型的な頰部紅斑はまれで、軽度の上気道炎症状、関節痛、非典型的な発疹など多彩な症状を呈するか、不顕性感染であることも多いです。
- 妊娠中の初感染により、経胎盤的に胎児へ感染し、胎児貧血、心不全、胎児水腫をきたし、胎児死亡に至る場合があります。
- 感染経路は主に飛沫感染および接触感染です。
- ウイルス血症が改善し、発疹などの症状が出現した時点では、周囲への感染力はなくなっているとされています。
推奨
- 典型的なパルボウイルスB19感染症状を有する妊婦、感染者と接触した妊婦、あるいは胎児水腫を認める妊婦は、パルボウイルスB19感染を疑い精査することが推奨されます。
- パルボウイルスB19感染が疑われる妊婦には、パルボウイルスB19-IgM抗体を測定することが推奨されます。
- パルボウイルスB19への感染が診断された妊婦では、胎児貧血や胎児水腫などの胎児感染徴候を評価することが推奨されます。