総胆管結石症

概要・推奨

概要

  • 総胆管結石症は、総胆管内に結石が存在する病態です。
  • 成因は、胆管内で形成される原発性結石(主にビリルビンカルシウム石)と、胆嚢から落下する落下結石(主にコレステロール石)に大別されます。
  • 症状は、腹痛、発熱、黄疸(Charcotの3徴)が典型的ですが、嘔気・嘔吐を伴うことや無症状の場合もあります。
  • 診断は、問診、身体所見、血液検査に加えて、腹部超音波検査(US)、CT、MRI/MRCP、超音波内視鏡検査(EUS)などの画像診断を組み合わせて行われます。
  • 治療は、内視鏡的治療が中心であり、内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)や内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD)などが行われます。外科的治療や経皮経肝的治療が選択されることもあります。
  • 胆嚢結石や急性胆管炎、胆石性膵炎を合併することがあり、それぞれの病態に応じた治療方針の決定が必要です。

推奨

  • 腹部超音波検査やCT、MRI/MRCPで結石が指摘できない総胆管結石が疑われる症例に対して、超音波内視鏡検査(EUS)が可能な施設では、内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)の前にEUSを行うことを提案します。
  • 胆嚢結石を合併していない、あるいは胆嚢摘出術後の総胆管結石に対しては、内視鏡的治療を行うことを推奨します。
  • 無症状の総胆管結石は胆管炎などを発症するリスクがあるため、結石除去術を行うことを提案します。