急性HIV感染症
概要・推奨
概要
- 急性HIV感染症は、HIVへの初感染後、数週間以内に見られる一連の症候群であり、感染後6ヶ月以内の早期感染期を含みます。
- 約40%から90%の感染者で、1〜6週間の潜伏期間の後に症状が出現します。
- 主な症状は発熱、リンパ節腫脹、咽頭炎、皮疹、筋肉痛・関節痛などであり、伝染性単核球症様の非特異的な症状を呈することが多いです。
- これらの症状は通常2〜4週間で自然に軽快します。
- 急性期は血中のHIV RNA量が著しく増加するため、性的パートナーなどへの感染力が非常に高い時期です。
- 診断には、HIV-1 p24抗原とHIV-1/2抗体を同時に検出する第4世代スクリーニング検査が用いられます。
- 急性期にはHIV抗体が陰性または判定保留となることがあるため、HIV-1 NAT法(核酸増幅検査)によるHIV-RNAの検出が確定診断に重要となります。
推奨
- 急性HIV感染症が疑われる症状や病歴がある場合は、第4世代HIV抗原・抗体同時スクリーニング検査の実施が推奨されます。
- スクリーニング検査で陽性または判定保留となった場合には、確認検査としてHIV-1/2抗体確認検査とHIV-1 NAT法(核酸増幅検査)を同時に実施することが推奨されます。
- 急性HIV感染症と診断されたすべての患者さんに対して、抗HIV療法を開始することが強く推奨されます。