急性胆嚢炎
概要・推奨
概要
- 急性胆嚢炎は、胆嚢に生じた急性の炎症性疾患です。
- 原因の85%から95%は胆嚢結石であり、結石の嵌頓による胆嚢管閉塞と胆嚢内胆汁うっ滞に引き続き、胆嚢粘膜障害と炎症性メディエーターの活性化が引き起こされることで発症します。
- 急性無石胆嚢炎は急性胆嚢炎の3.7%から14%を占め、その危険因子は手術、外傷、長期のICU滞在、感染症、熱傷や経静脈栄養などです。
- 無症状または軽症状の胆石保有者のうち、急性胆嚢炎を発症する割合は3.8%から12%と報告されています。
- 臓器障害を伴う重症例の頻度は1%から17%であり、壊疽性胆嚢炎の合併頻度は2%から26%、穿孔を伴う頻度は2%から11%です。
- 死亡率は2000年以降の報告では概ね1%未満ですが、術後の胆嚢炎や無石胆嚢炎では23%から40%と高くなります。
- 保存的治療後の再発率は19%から36%、経皮的胆嚢ドレナージ後に胆嚢摘出術を行わなかった場合の再発率は22%から47%と報告されています。
推奨
- 急性胆嚢炎の診断は、局所の炎症所見、全身の炎症所見、特徴的な画像所見を組み合わせて行うことが推奨されます。
- 画像診断の第一選択としては、低侵襲性、普及度、簡便性から超音波検査が推奨されます。
- 超音波検査で診断が確定的でない場合には、MRI/MRCPの施行が推奨されます。