精巣/陰嚢の異常(急性陰嚢痛、左右差、萎縮など)

概要・推奨

概要

  • 精巣捻転は発症から6〜12時間以内に手術を行わなければ精巣の救命率は著しく低下するため、夜間・休日を問わず直ちに泌尿器科を受診する必要があります。
  • 思春期男子が精巣機能を失うことは、将来の精神的・肉体的な健康、妊孕性、男性機能に大きな影響を及ぼす可能性があります。
  • 陰嚢に急性の疼痛を主体とする疾患群が対象となり、精巣捻転症、付属小体捻転症、急性精巣上体炎、特発性陰嚢浮腫、陰嚢外傷などが含まれます。

推奨

  • 急性陰嚢症の患者では、疼痛の性状、発症時間、悪心・嘔吐の有無、過去の一過性陰嚢痛の既往を問診することが推奨されます。
  • 男児や思春期男性が腹痛や鼠径部痛のみを訴える場合でも、陰嚢の診察を行うことが重要です。
  • 精巣が通常よりも高い位置に持ち上がったり、本来は縦に長い精巣が『横向き』に寝てしまったりする所見(横位)は、精巣捻転症を強く示唆します。また、精巣挙筋反射の消失は精巣捻転症を強く示唆するため、確認が推奨されます。