ロコモティブシンドローム

概要・推奨

概要

  • ロコモティブシンドローム(運動器症候群、略称:ロコモ)とは、骨、関節、筋肉などの運動器の障害により、立つ、歩くといった移動機能が低下した状態と定義されます。
  • ロコモは特定の疾患名ではなく、運動器の機能不全によって要介護になるリスクのある状態から、すでに機能低下が進行した状態までを含む広い概念です。
  • ロコモが進行すると転倒リスクが高まり、要支援・要介護状態に至る原因となることがあります。
  • 高齢者だけでなく、成長期や壮年期を含むすべての年齢層が対象となります。
  • 高齢者においては、フレイル(加齢による心身の脆弱な状態)やサルコペニア(加齢に伴う筋肉量の減少と筋機能の低下)と密接に関連します。
  • 移動機能の低下は、多くの場合、フレイルの他の側面(精神心理的・社会的側面)よりも早期に出現するため、ロコモの予防はフレイル予防においても重要です。
  • 運動器不安定症は、高齢化に伴う運動機能低下をきたす運動器疾患によりバランス能力や移動歩行能力が低下した状態を指し、ロコモの概念に包含されます。

推奨

  • ロコモのリスクに気づくための自己チェック法として「ロコチェック」が、重症度を判定するために移動機能を評価する「ロコモ度テスト(立ち上がりテスト、2ステップテスト、ロコモ25)」の実施が推奨されます。
  • ロコモ度1(移動機能の低下が始まっている状態)と判定された場合は、ロコモーショントレーニング(ロコトレ)を始めとする運動習慣を身につけることが推奨されます。
  • ロコモ度2(移動機能の低下が進行している状態)と判定された場合は、痛みを伴えば運動器の専門医の受診が推奨されます。