便潜血

概要・推奨

概要

  • 便潜血検査は、便中に存在する潜血を調べる検査であり、大腸がんや前がん病変である腺腫を非侵襲的に検出できることから、大腸がんのスクリーニング検査として広く用いられています。
  • わが国では1992年に老人保健事業として導入され、現在は健康増進法に基づく健康増進事業として実施されています。
  • 便潜血検査には、測定原理の異なる化学法と免疫法があります。
  • 化学法は、便中ヘモグロビンが持つペルオキシダーゼ様活性を利用して血液を検出します。この方法はヒトヘモグロビン以外の動物血や野菜などにも反応するため、事前に食事制限や薬剤制限が必要となります。
  • 免疫法は、抗ヒトヘモグロビン抗体を用いて便中に含まれるヒトヘモグロビンを特異的に検出するため、食事制限や薬物制限が不要です。
  • 現在は、免疫法であるラテックス凝集免疫比濁法などを用いた定量法が普及しており、処理能力の向上、手技の安定化、カットオフ値の調整などが可能になっています。

推奨

  • 対策型大腸がん検診におけるスクリーニング検査として、免疫便潜血検査2日法が推奨されます。
  • 検診の対象は40歳以上の者とし、検診間隔は1年に1回(逐年)とすることが推奨されます。
  • 提出された検体のうち一つでも陽性となった場合には「要精検」と判定します。