硬膜外血腫
概要・推奨
概要
- 意識清明期(lucid interval)の存在と、CT画像上の両側凸レンズ型の高吸収域を特徴とします。
- 多くは頭蓋骨骨折に伴い、その直下を走行する中硬膜動脈、骨折部位自体、あるいは静脈洞からの出血によって硬膜外に血腫が形成されます。
- 頭蓋骨の内側から硬膜を剥がしながら血腫が増大するため、典型的には両側凸レンズ型を呈します。
- 意識清明期は、脳自体に重大な一次性脳損傷がないことを示唆していることがあります。
- 血腫の増大による圧迫で意識障害や巣症状が出現した場合には、早期の血腫除去により良好な予後が期待できます。
- 頭蓋内合併損傷がなければ、急性硬膜外血腫は適切な治療によって比較的良好な転帰となる可能性が高いとされています。
- 意識清明期は全患者の47%にみられるとの報告もあり、診断の際には注意が必要です。
推奨
- 血腫の厚さが1〜2cm以上、または容積が20〜30mL以上(後頭蓋窩は15〜20mL以上)の場合や、他の頭蓋内血腫を合併している場合には、原則として手術を行うことが勧められます。
- 切迫ヘルニアの所見がある場合や、神経症状が進行性に悪化する場合は、緊急手術を行うことが勧められます。
- 神経症状がない場合は、厳重な監視下に保存的治療を行うことを考慮してもよいです。