好酸球性胃腸炎

概要・推奨

概要

  • 好酸球性消化管疾患は、好酸球が消化管へ異常に集積することによる炎症で、消化管組織が傷害され機能不全を起こす疾患の総称です。
  • 炎症が起きる部位により、好酸球性食道炎、胃炎、胃腸炎、大腸炎に大別され、胃炎や大腸炎は好酸球性胃腸炎に包括されることがあります。
  • わが国では比較的まれな疾患ですが、国際的にみて報告が多いとされています。
  • 小児では学童期以降に多く、発症に男女差はなく、発症年齢も広い年齢層にわたります。
  • 喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を合併することが多いです。
  • 主な症状は下痢と腹痛で、約80%の症例で末梢血の好酸球増多が認められます。
  • 内視鏡検査では、浮腫、発赤、びらんなどの非特異的な所見がみられ、正常に見えることもあります。
  • 慢性的な経過をたどり、しばしば再燃するため、寛解後の再燃への早期介入や維持療法が予後において重要となります。

推奨

  • 重症例の急性期や難治例に対しては、寛解導入のために全身性ステロイドを投与することが推奨されます。
  • 食物除去療法(経験的食物除去、選択的原因食物除去、成分栄養)を実施することが推奨されます。
  • 抗アレルギー薬、特にロイコトリエン受容体拮抗薬を投与することが推奨されます。