丹毒
概要・推奨
概要
- 丹毒は、主に化膿性連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)によって引き起こされる、皮膚の表層である真皮の感染症です。
- 臨床的には、境界が鮮明でわずかに隆起した発赤として現れ、急速に拡大するのが特徴です。
- 病変部には熱感や疼痛を伴い、浮腫によって皮膚がオレンジの皮のような外観(peau d'orange)を呈することがあります。
- 顔面の丹毒では、皮下脂肪組織が乏しい耳介にまで病変が及ぶ「ミリアンの耳徴候(Milian's ear sign)」が特徴的な所見とされます。
- 黄色ブドウ球菌が同様の病像を呈することも稀にあります。
推奨
- 治療には、原因菌である化膿性連鎖球菌を標的とした抗菌薬の全身投与が推奨されます。
- 軽症から中等症の丹毒に対しては、アモキシシリンやセファレキシンなどの経口抗菌薬による治療が推奨されます。
- βラクタム系抗菌薬にアレルギーがある場合には、クリンダマイシンの使用が推奨されます。