脂漏性皮膚炎
概要・推奨
概要
- 脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が盛んな部位(脂漏部位)に生じる慢性の炎症性皮膚疾患です。
- 症状の軽快と再発を繰り返すことが特徴です。
- 好発部位は、頭部、顔面(眉間、鼻翼周囲、耳介後部)、前胸部、腋窩、鼠径部などです。
- 主な症状は、境界が比較的明瞭な紅斑と、その上に付着する黄色みを帯びた湿性または乾性の鱗屑(フケ)です。軽度の掻痒を伴うことがあります。
- 乳児期(生後数ヶ月以内)と思春期以降の成人(特に30~60歳代)に好発します。
- 発症の正確な原因は不明ですが、皮膚の常在真菌であるマラセチア属の増殖、皮脂の分泌異常、個人の体質(免疫応答)、ストレス、不規則な生活習慣などが関与すると考えられています。
推奨
- 治療は、抗真菌薬とステロイドの外用が基本となります。
- 頭部の病変には、ケトコナゾールなどの抗真菌成分を含むシャンプーやローション、およびステロイド外用薬(ローション剤など)の使用が推奨されます。
- 顔面や体幹の病変には、抗真菌薬の外用や、弱めから中等度の強さのステロイド外用薬が推奨されます。