出血傾向
概要・推奨
概要
- 出血傾向とは、外傷などの誘因がなく皮下出血や内臓出血を来したり、正常な止血機構が障害されたりする場合を指します。
- 出血傾向の患者を診察する上で最も重要な点は、止血機序のどの部分の障害で出血傾向を来しているのかを検索し、かつ致死的な出血を見逃さないことです。
- 出血傾向は、先天性あるいは後天性の(1)血管壁の異常、(2)血小板の数・機能異常、(3)凝固系の異常、(4)線溶系の異常によって引き起こされます。
- 主な臨床症状として、点状出血や斑状出血などの紫斑(皮下出血)、鼻出血・口腔粘膜出血、関節・筋肉内出血、過多月経、頭蓋内出血、消化管出血、あるいは術後や抜歯後の止血困難などがあります。
推奨
- 出血傾向の診断を行ううえで、発症時期、既往歴、家族歴、薬剤内服歴ならびに合併症等の問診は非常に重要です。
- 先天性出血性素因を疑う場合は、遺伝形式を考えながら既往歴や家族歴について詳細に聴取することが推奨されます。
- スクリーニング検査として、血算、末梢血塗抹標本、出血時間、プロトロンビン時間(PT)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)、フィブリノゲン濃度、von Willebrand因子活性ならびにFDP・Dダイマー量などを測定することが推奨されます。