後頭神経痛
概要・推奨
概要
- 後頭神経痛は、大後頭神経、小後頭神経、第三後頭神経の支配領域に生じる神経痛です。「電気が走る」「焼ける」「刺される」といった発作性で電撃様または刺すような痛みが特徴で、痛みは頸部から頭頂部へ拡がります。
- 痛みは通常片側性ですが、両側性のこともあります。
- 発作と発作の間は無症状であることが多いですが、持続的な鈍痛や頭皮の感覚異常(アロディニアや感覚低下)を伴うことがあります。髪をとかす、冷気が当たる、首を動かす、くしゃみをするなど特定の動作で痛みが誘発されることがあります。
- 原因が特定できない特発性と、外傷や変形性頚椎症、腫瘍などによる神経の圧迫や刺激が原因となる二次性に分類されます。
- 診断は、国際頭痛分類第3版(ICHD-3)の診断基準に基づいて行われます。
推奨
- 治療の第一選択として、薬物療法では抗けいれん薬(カルバマゼピン)、神経障害性疼痛治療薬(プレガバリン、ガバペンチンなど)や三環系抗うつ薬(アミトリプチリンなど)が予防的に使用されることが推奨されます。
- 急な強い痛みに対しては、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用が考慮されます。
- 後頭神経ブロックは診断と治療を兼ねて行うことがあります。局所麻酔薬と、必要に応じてステロイドが用いられます。