子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)
概要・推奨
概要
- 子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)は、子宮頸がんの前がん病変であり、ヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染が主な原因です。
- 病変の程度により、軽度異形成(CIN1)、中等度異形成(CIN2)、高度異形成・上皮内がん(CIN3)に分類されます。
- CIN2とCIN3は、組織学的な診断の再現性が乏しいことから、一括して高度扁平上皮内病変(HSIL)として取り扱われることがあります。
- CIN1の大部分は自然に消退しますが、約12~16%がCIN3以上の病変に進展すると報告されています。
- CIN2も自然消退することが多く、とくに30歳未満の若年女性や妊婦でその傾向が強いですが、約22~25%が進展すると報告されています。
推奨
- 組織診で確認されたCIN1は、6か月ごとの細胞診と必要に応じたコルポスコピーによる経過観察が推奨されます。
- 組織診で確認されたCIN2は、3~6か月ごとの細胞診とコルポスコピーを併用した厳重な経過観察が推奨されます。
- CIN2は、妊娠中の女性を除き、1~2年の経過観察期間中に自然消退しない場合、特定のハイリスクHPV型が陽性の場合、患者本人の強い希望がある場合、または継続的な受診が困難な場合には治療が考慮されます。