猫引っかき病

概要・推奨

概要

  • 主たる起因菌はBartonella henselaeです。稀にAfipia felisやBartonella clarridgeiaeなどが原因になることもあります。
  • ネコ(特に子ネコ)による引っかき傷や、ネコまたはそのノミによる咬み傷を介して感染します。
  • 受傷部位に発赤が生じ、約2週間で所属リンパ節が腫れます。局所の発赤は数週間、リンパ節の腫脹は数か月持続することもあります。
  • 時に発熱を認めますが、全身症状は少なく、多くは自然に軽快します。
  • ごく稀(3%以下)に、中枢神経系(脳症、脊髄炎など)、眼、肝臓、脾臓などに播種することがあります。
  • 眼症状として、片側性の肉芽腫性結膜炎と同側の著明なリンパ節腫脹を特徴とするParinaud眼腺症候群(本疾患の2-3%)や、急性の視力障害をきたす視神経網膜炎などがあります。
  • その他、皮疹、胸膜炎、関節炎、骨髄炎などを生じることがあります。

推奨

  • 診断は、主に臨床状況に基づいて行われます。
  • 補助診断として、間接蛍光抗体法(IFA)が用いられます。血清抗体価が256倍以上であれば急性感染を示唆すると判断され、ペア血清での評価が重要です。
  • 多くの場合は自然に軽快するため、抗菌薬の有効性については議論があります。