QT延長症候群
概要・推奨
概要
- QT延長症候群は、心電図のQT間隔が延長することにより、トルサードドポアント(TdP)という特徴的な多形性心室頻拍が発生し、失神や心臓突然死を引き起こす可能性がある疾患群です。
- 先天性のものと、薬物や電解質異常、徐脈などが原因で起こる二次性のものがあります。
- 二次性QT延長症候群の患者の中には、先天性QT延長症候群の原因遺伝子に変異を持つ場合があり、潜在性の先天性QT延長症候群と考えられています。
- 先天性QT延長症候群の有病率は約2,000人に1人と推定されています。
- 臨床症状には失神、けいれん発作、突然死などがあります。
- 遺伝子型によって特徴的なT波の形態(LQT1:幅広いT波、LQT2:平低ノッチ型T波、LQT3:遅発性T波)を示すことがあります。
推奨
- 【診断】
- 二次性の要因を除外した上で、リスクスコア(Schwartzスコア)が3.5点以上の場合、先天性QT延長症候群と臨床診断することが推奨されます。
- 二次性の要因を除外した上で、繰り返し記録した心電図でQTcが500ms以上の場合も、先天性QT延長症候群と臨床診断することが推奨されます。