子宮頸がん検診、HPV検査
概要・推奨
概要
- 子宮頸がん検診は、子宮頸がんによる死亡率を減少させる効果が示されています。
- 検診方法には、子宮頸部の細胞を調べる細胞診と、子宮頸がんの原因となるハイリスクヒトパピローマウイルス(HPV)感染を調べるHPV検査があります。
- 細胞診の偽陰性(見落とし)の原因は、約3分の1が鏡検時のエラー、約3分の2が標本作製に関連したエラーです。
- 液状化検体細胞診(LBC)法は、従来法と比較して不適正標本を減少させることが示されています。
- HPV検査は、子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)2以上の病変に対する検出感度が高い一方で、特異度が低く偽陽性者が増加する特徴があります。
- HPV検査が陰性の場合、5年後にCIN3以上の病変が見つかるリスクは0.2%程度と低いことが報告されています。
- 細胞診でASC-US(意義不明な異型扁平上皮細胞)と判定された場合、約50%でハイリスクHPVが検出され、約10%から20%は組織診でCIN2以上と最終的に診断されます。
- CIN治療後のHPV検査は、病変の残存・再発の検出において、細胞診より感度が高いことが示されています。
推奨
- 子宮頸がん検診として、20歳以上の女性を対象に、細胞診による2年に1回の検診が推奨されます。
- 細胞診では、扁平円柱上皮境界(SCJ)を中心に、ヘラやブラシを用いて細胞を採取することが推奨されます。綿棒のみの使用は推奨されません。
- 細胞診の標本作製には、液状化検体細胞診(LBC)法を用いることが推奨されます。