起立性調節障害
概要・推奨
概要
- 起立性調節障害(OD)は、一般の中学生の約1割が罹患する頻度の高い病態です。
- 心身症としての側面も強いですが、身体機能の異常も存在するが中心となる疾患です。
- 主な原因は、起立に伴う循環動態の変化に対して自律神経系が適切に機能しない循環調節不全です。
- 生物学的な機能異常と心理社会的な因子が、さまざまな程度に混ざり合った病態と考えられています。
- 立ちくらみ、全身倦怠感、頭痛、朝起き不良など、多彩な起立不耐症状や自律神経症状が現れます。
- 診断では、まず他の基礎疾患を除外し、次に新起立試験を用いて血圧や心拍の反応を評価します。
- 主に、起立直後性低血圧(INOH)、体位性頻脈症候群(POTS)、血管迷走神経性失神(VVS)、遷延性起立性低血圧(DeOH)の4つのサブタイプに分類され、それぞれ治療法が異なります。
- 新起立試験によってサブタイプと重症度を判定し、チェックリストを用いて心理社会的関与の有無を評価します。
推奨
- 立ちくらみ、全身倦怠感、朝起き不良、日中の活動不良などの症状がみられる場合、起立性調節障害を疑い、診断アルゴリズムに従って診療を進めることが推奨されます。
- 診断時の評価には、能動的起立試験を行うことが提案されます。
- 治療では、まず疾病教育と非薬物療法を行うことが推奨されます。