糖尿病合併妊娠
概要・推奨
概要
- 妊娠中の糖代謝異常には、妊娠前から診断されている糖尿病合併妊娠、妊娠中に診断された妊娠糖尿病(GDM)、および妊娠中の明らかな糖尿病があります。
- 2型糖尿病合併妊娠の治療の基本は食事・運動療法であり、目標血糖値を達成できない場合にはインスリン療法を行います。1型糖尿病合併妊娠の場合は、妊娠前からの強化インスリン療法を継続します。
- 血糖コントロールの目標値は、空腹時血糖、食後血糖、HbA1c、グリコアルブミン(GA)について、それぞれの指標を参考に設定されます。
- 妊娠32週以降は、胎児の健常性(well-being)を評価することが重要です。
- 血糖コントロールが不良な場合や合併症の悪化、巨大児が疑われる場合は、分娩の時期や方法が個別に検討されます。
- 分娩後も、糖代謝異常のリスクを評価するためのフォローアップが必要です。
推奨
- 未治療の2型糖尿病合併妊娠では、まず食事・運動療法を行い、目標血糖値を達成できない場合はインスリン療法を行うことが推奨されます。
- 目標血糖値として、空腹時95mg/dL未満かつ食後1時間値140mg/dL未満、あるいは空腹時95mg/dL未満かつ食後2時間値120mg/dL未満の指標を参考にすることが推奨されます。また、HbA1c 6.5%未満、グリコアルブミン(GA)15.8%未満とすることも考慮されます。
- 妊娠前に内服薬で血糖コントロールを行っていた場合は、インスリン療法への変更が必要です。