NSAIDs中毒
概要・推奨
概要
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の一種であるロキソプロフェン製剤に関する問い合わせは増加傾向にあり、特に小児の誤飲では10年間で3.8倍に増加したと報告されています。
- 代表的なNSAIDsであるアセチルサリチル酸(アスピリン)の中毒では、呼吸性アルカローシスと代謝性アシドーシスが混合した酸塩基平衡異常がみられます。
- アスピリン中毒では、細胞内で酸化的リン酸化が脱共役され、ブドウ糖と脂肪酸の代謝が阻害されます。
- 脳や肺の浮腫、血小板機能の変化やプロトロンビン時間の延長が起こることがあります。
- アスピリンの過量服用時や腸溶性製剤の服用時は、吸収が遅延し、血中濃度のピーク到達が遅れることがあります。
- 血液のpHが低下すると、非解離型のサリチル酸が増加して血液脳関門を通過しやすくなり、中枢神経系の毒性が増加します。
推奨
- 消化管除染として、活性炭の投与が考慮されます。
- サリチル酸は腸管蠕動を抑制し、過量服用では吸収が遅延する傾向があるため、服用から1時間を超えた場合でも胃洗浄や活性炭投与が有効な場合があります。
- 排泄促進として、血液浄化法の適用とならない中等度のサリチル酸中毒では、炭酸水素ナトリウムによる尿のアルカリ化が推奨されます。