急性気管支炎・急性細気管支炎

概要・推奨

概要

  • 急性気管支炎は肺炎を伴わない気管支の感染症です。
  • 主に秋から冬にかけて多くみられます。
  • 5日以上持続する急性咳嗽が特徴で、喀痰は伴わないこともあります。通常、1〜3週間で自然に軽快します。
  • 発症初期には頭痛、鼻水、咽頭痛などがみられ、上気道炎との鑑別が困難な場合があります。
  • 膿性の痰を伴うことがありますが、必ずしも細菌感染を示唆するものではありません。
  • 原因の多くはウイルスであり、ライノウイルス、エンテロウイルス、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、コロナウイルス、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルスなどが挙げられます。
  • 一般細菌が原因となることはまれですが、百日咳菌、肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミジアなどの非定型病原体は原因となりえます。

推奨

  • 免疫不全のない急性気管支炎が疑われる患者では、初診時にルーチンの精密検査を行うことは推奨されません。
  • 高熱(37.8℃以上)、呼吸困難、血性痰、さび色の痰、頻脈(100回/分超)、頻呼吸(24回/分超)など、肺炎が疑われる所見がある場合は、胸部X線写真の撮影が推奨されます。
  • 急性気管支炎の多くは自然に軽快するため、治療は安静と症状のコントロールが基本となります。